『MILLION DOLLAR BABY』

今日は実習が早く終わった。せっかく早く終わったから何をしようかな。そうだ、今日は水曜日。近くの映画館が女性1000円の日だ!! ってなわけで、見てきました。アカデミー賞4部門受賞『MILLION DOLLAR BABY』(http://www.md-baby.jp/) 
私はちょっぴり(!?)ひねくれ者だからか、アカデミー賞作品賞を受賞した作品はあまり好きではない。今回も、どうせ、むりやり感動作にしちゃってる感じなのでしょう??ってなよこしまな気分で見に行っちゃいました。結果、素直に感動しました。貧しく、人生明るいとは言えない女性ボクサー(Hilary Swank)と頑固者で過去を引きずるトレーナー(Clint Eastwood)、二人を見守る老人(Morgan Freeman)。正直な所、話の展開はいかにも映画的で、ありがちな出来事が続いているのですが、しかし、そう思いつつも話に引き込まれてしまいます。話のまとめ方がうまい、ということもありますが、演技が素晴らしい。闘志剥き出しのHilary Swankの顔や話が進むにつれ変わっていくClint Eastwoodの表情。見るものを魅了する演技ってこういうものか、と思いました。
ネタバレになってしまうので、あまり詳しくは書きませんが、Franky(Clint Eastwood)がMaggy(Hilary Swank)に贈る「モ・クシュラ」という言葉。この意味を知った瞬間、あまり映画で泣くことのない私も涙をこぼしてしまいました。あまりにうまくまとめられた作品なので、私の中ですごくお気に入りの映画になったわけではありませんが、見る価値はとてもある作品です。
・・・ただ、問題がひとつ。病院のシーンがあるのですが、注射器の使い方、投薬のしかたがあまりに本格的で、ついつい、感動シーンにも関わらず、病院実習を思い出し現実に引き戻されてしまいました。。。一緒に見に行った友達も、医学生。映画が終わって席を立った瞬間に、「病院のシーンは麻酔実習を彷彿とさせるよね」ってな会話をしてしまいました。なんか医療に染まってきている自分が嫌だなぁ(笑)。